「問題を引き伸ばしているのはあなた方」
続いて、NHKが
「県民の声が大多数反対というような…」
と同様の質問をしようとすると、知事は
「今の、わかりづらかったですか?」
とさえぎり、同様の説明を繰り返した。その後も、
「含みを持たせているのではない。正直に答えているだけ」
「『今のところ、ありません』と答えているだけ。引っ張る、ということではない」
「私は『(出馬への)意欲』とは言っていません。『国を変えなきゃいけない』と言っている」
などと、出馬するのかしないのか不透明な発言が続いた。これを受けて、毎日新聞の記者からは
「だから、まさにわれわれが聞きたいのは、次の衆院選に出馬するかしないかであって、それを、はっきり言って、早く明言してほしい、ということなんですよ!」
と、明らかにいらだった声もあがった。
知事も、
「(問題を)引き伸ばしているのはあなた方。『今のところありません』『そうですか』でいいじゃないですか。ここで終わりですよ。『だったら、その気持ちになったら言ってくださいね』『はい』。これで終わりですよ。でしょ??」
と応戦。さらに、南日本新聞の記者が
「分かりにくいので蒸し返します。昨日の発言は『出馬辞退宣言』と捉えてよかったんでしょうか」
と念を押しても、知事から帰ってきた答えは
「不出馬とは言っておりません。今のところ考えておりません」
平行線のまま、会見は終わった。
自民党の宮崎県連では、空席となった宮崎1区の候補者について公募することを決め、すでに7日に告示されている。締め切りは15日正午の予定で、18日にも新たな公認候補が決まるものと見られる。東国原知事は、この点についても
「みなさん自民とおっしゃいますけど、無所属とか、社民も、共産党もありえますからね。政党はいっぱいありますからね」
と煙に巻いていた。