レクサス13年ぶり前年割れ確実 米市場を金融危機が直撃

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   レクサスの世界販売が13年ぶりに前年割れとなることが確実になった。主力の米国市場では、金融危機が直撃して、2008年9月の販売が前年同月比で30%以上割り込んだ。レクサスを含むトヨタ車の販売についても「過去50年で最悪」といわれる事態にもなっている。

9月の販売実績は33%減

金融危機の影響で米市場でレクサスが不振
金融危機の影響で米市場でレクサスが不振

   レクサスの世界販売が、日米貿易摩擦で輸出を規制した1995年以来、13年ぶりに前年割れになることが濃厚になった。08年1~8月のレクサスの世界販売台数は、前年比9%減の31万4000台。トヨタ自動車は、07年の販売台数の51万8000台に近い台数を販売する計画だったが、主力の米国市場は大不振に陥っており、08年はそれを大きく下回ることになりそうだ。

   米トヨタ自動車販売が2008年10月1日に発表した08年9月の販売実績によれば、トヨタ車の販売台数は前年同期比32%減の約14万4000台。レクサス車では、前年同期比33%減の約1万6000台だった。

   この販売実績について、米「Automotive News」はレクサスを含むトヨタは「過去50年で最悪の売れ行き」と表現。米トヨタ幹部の「高級車の顧客は、金融危機のニュースに顕著に影響されるようだ」というコメントを紹介し、富裕層を中心に、自動車販売が低迷している状況を紹介している。米市場はレクサス車世界販売の6割程度を占めており、これが大きな不振に陥っていることで、08年の前年割れは避けられない状況になってきた。

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