中国産マツタケに異変  異常気象で入荷半分、高値

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中国産9月末時点の入荷量は前年の半分ほど

   中国産マツタケの価格について、東京青果は「いまは2万円くらいの相場で、それ以上でないとつり合わない」と話す。今年は中国の主産地である雲南省での収穫が少なく、現地価格が割高になっているそうだ。

   佐賀青果市場は、「価格は昨年より高めだが、数量はかなり減っている」(野菜部)という。9月末時点の入荷量は前年の半分ほどしかなかったというから、中国産は「激減」といっていいかもしれない。

   中国産マツタケの異変に、東京青果の担当者は「異常気象の影響がある」とみている。マツタケといえば「秋の味覚」だが、じつは2008年、中国産マツタケは7月から市場に出回っていた。マツタケの発生する環境は、適度な降雨と地温が19度以下になることが前提で、作況を左右するのは天候しだいとされる。

   国内ではここ数年、9月まで残暑が厳しいこともあって不作だったり、発生時期が後ろにずれ込んだりした。中国産マツタケが不作なのも、異常気象が関係するとの見立てだ。「さすがに、暑いときにマツタケを食べる人はいませんから、7月に店に並んでもね」と、担当者。早くから出回ったことで、肝心の旬の時季に品薄になってしまったというわけだ。

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