各地で粉ミルクを大量に買おうとする客が目撃
乳幼児向け用品を扱う東京都内の店では08年9月下旬、中国人客が粉ミルクを買い占めようとした。広報担当は、
「中国人と思われるお客様が、カートいっぱいに粉ミルクを入れて購入しようとしました。この店は以前から1人あたりの粉ミルクの販売数を2缶までに制限しているため、お断りしました」
と明かす。ほかにも東京近辺や九州の店で、粉ミルクを大量に買おうとする客が目撃されている。大量のため、転売目的の可能性があるとみている。さらに同社の海外事業部には、香港の業者から日本の粉ミルクを売ってくれないかという問い合わせがあった。
転売して利益を得ようとする業者は複数あるようだ。日中貿易に関する情報サイト「アリババ日本サイト」の掲示板で、「粉ミルクを販売します」という個人や事業者の書き込みが複数確認できる。
「弊社が日本製幼児粉ミルクを中国へ輸出します。中国各地販売パートナーを募集します」
「日本製の有名粉ミルク、オムツなどを販売できます。最低単位10ケース(1ケースは8個入り) 価格147200円(日本国内希望小売価格184000円) 供給可能量:コンテナ一台分でも可能です」
こうした書込みに対し、取引をしたいと持ちかける業者もあり、ネットでの転売が盛んに行われていそうだ。