国内勢も続々参入
こうした中で、東芝は9月29日、低価格の超小型ノートPC「dynabook NB100」を10月下旬から発売すると発表した。先行する「5万円パソコン」より多少高めの7万円台だが、「デザインやブランド力、サポート力などからみて価格は妥当なところ。2台目需要や、WEBやメールに特化したPCを求める声に対応した」と話している。
日本の「5万円パソコン」市場は、台湾のアスースや米国のHP、国内勢では受注生産方式(Build to Order)の直販メーカーであるマウスコンピューターが先行した。国内大手では東芝が初めての参入とされる。
大手では富士通が5万円前後のノートPCを、年内をめどに中国で発売する計画を発表。「SOTEC」ブランドを展開するオンキョーは、低価格PCの第1弾として「SOTEC C1」を10月10日に発売する。
デルは、インテルのCPU「Atom」を搭載した低価格ノートPC「Inspiron Mini9」を発売したばかり。Windows XP Home Editionを搭載する「プレミアムパッケージ」の価格は5万7980円だが、Linux系OSを搭載した「ベーシックパッケージ」を選んだ場合は4万9980円で、なんと5万円を切った。
「5万円パソコン」市場は、今後さらに国内外のメーカーが入り乱れての大激戦が繰り広げられそうだ。