小泉今日子「お金払ったことない」 男が食事おごるのは当たり前?

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「おごってもらわない方が、後腐れなくていい」

   とすると、男女で考え方にギャップがあるということなのか。

   実際、オーネットによると、4割の女性が「男性におごってほしい」と答えた98年の調査結果は、現在も当てはまるという。「女性は、いつまでたっても、男性からそう扱われたいようですね。『君のために使った』という表現と受け止めたいらしいです」

   ただ、若い女性では、小泉今日子さんのように、すべておごってもらうという感覚はあまりないという。「おごってもらって悪い気はしませんが、すべてだと荷が重く、逆に引く部分があるようですね」。すべておごる感覚については、「古きよき時代の付き合いです。今日子さんの場合は、才色兼備の女性と食事して、『払わせるわけにいかない』と男性が考えるのではないでしょうか」と話す。

   マーケティングライターでインフィニティ社長の牛窪恵さんも、世代によって女性の考え方に差があるとみる。

「今日子さんのようにバブル世代の女性は、おごられるのが当然の感覚が強いです。アラフォー世代とも呼ばれ、アッシー、メッシー、みつぐ君が流行した時代に育ったからです。しかし、今の20代はそういう価値観がまったくないですね。団塊ジュニアは平等意識が強くなり、『どうせ男の人、お金持ってないんでしょ』と醒めた目で見ています」

   その背景として、牛窪さんは、男性もファッションなど自分のことに金を使うほか、会社の経費も昔ほど自由にならないことを挙げる。

   さらに、男性に「借り」を作るのを警戒するというのだ。「バブルのころは男性もあきらめたでしょうが、今はストーカーみたいになるので怖いんです。おごるのは下心があると分かっていますから、女性には危機感が働きます。だから、『おごってもらわない方が、後腐れなくていい』と考えるのです」

   ただ、若い世代でも男女間にギャップは残るという。

「男性は、女性が割り勘で納得しているならいいと思い込んでいます。でも、女性は計算高いですから、毎回おごらないのは男性としての真心を感じません。少なくとも記念日には、おごってほしいなと女性は思うようですよ」
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