麻生支持率、各紙はバラバラ 解散の見方も分かれる不思議

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「解散風を変えるのは難しい」

   インターネット新聞「JANJAN」代表で市長経験のある竹内謙さんは、調査結果の違いについてこうみる。

「質問内容や聞き方、調査のタイミングによって、世論調査結果の数字が違ってきます。例えば、福田改造内閣について、東大の菅原琢准教授は、質問に『内閣改造』という言葉を入れただけでイメージアップするということを指摘しています」

   ただ、各紙の支持率調査について、明確に分かる傾向も指摘する。それは、麻生内閣は、各紙とも小泉内閣以降で発足直後最も低い支持率になっていることだ。

   比較的低い支持率になった理由について、各紙では、「お友だち内閣」とも言われた組閣・党役員人事の問題や国民の感覚に近くないことなどが挙げられている。

   「麻生人気」で解散のシナリオは、今後どうなるのか。竹内さんは、こう言う。

「解散風を変えるのは難しいと思います。すでにポスターを発注するなど、候補者はもうその気になって準備していますから。首相に解散権はありますが、いったん強い風が吹くと変えていくのは難しいでしょう。また、マイナスになりかねない要素も多く、自民党内などにも来年まで延ばすより早い方が有利との考えがあるようですね」

   麻生首相自身は9月25日、世論調査結果について、「仕事をした上での評価ではない」として支持率にあまり興味がないことを明らかにした。また、与謝野馨経済財政担当相は26日、スタートとしては「いい数字だと思う」と答えている。

   「麻生人気」が本物かどうかは、選挙の結果いかんということにもなりそうだ。

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