REIT株価の下落は大幅
とにかく、REIT市場は荒れている。41銘柄のうち、9月25日の株価が前日比マイナスになった銘柄は22あった。リプラス・レジデンシャルは前日比8.59％下落の17万100円で取引を終えた。大幅に下げた銘柄は、ジョイント・リート投資法人が同8.25％下落して21万6700円、日本ホテルファンド投資法人が7.83％下がり25万1600円だった。「健闘」している銘柄には、上場時期が比較的早い、不動産大手などが出資して設立した銘柄が少なくないが、「全体的に低調なことは変わらない」（不動産ファンドの関係者）。
一連の新興不動産会社などの倒産に加えて、「リーマン・ショック」で外資系ファンドの撤退は今後ますます鮮明になってくる。そのため、不動産市況の好転はまったくといって見込めない。REIT市場はもうダメなのか。
ひん死の重症だが、「オークツリーのように不動産に直接投資するよりも、REITの投資口投資のほうがよいと考えているファンドもある。リプラスも、資産運用会社が完全にオークツリーの傘下に入るから、かえって安定するだろう」（REITアナリストの山崎成人氏）という。このあたりに一縷の望みがあるようだ。