2008年9月24日に発足した麻生新内閣。閣僚18人のうち11人が世襲議員で、ほか2人が県議の「2世議員」だ。世襲がないのは5人だけという、「お坊ちゃま内閣」と言われてもおかしくない閣僚の顔ぶれとなった。
関係ないのは5閣僚だけ
麻生太郎・自民党総裁が2008年9月24日に衆院本会議で第92代内閣総理大臣に選出され、同日夜に麻生内閣が発足した。平均年齢は、先の福田改造内閣より4歳ほど若返り、小渕優子・少子化担当相が戦後最年少の34歳で初入閣したことが注目されている。
この小渕少子化担当相も、父は小渕恵三・元首相というれっきとした「2世議員」。麻生首相も祖父が吉田茂・元首相で、高祖父大久保利通から数えると「5世議員」だ。麻生首相をはじめ、親が国会議員だったり、親族から地盤を引き継いだりしている世襲議員は、18閣僚中11人にも上っており、閣僚の「若さ」とは裏腹に、「世襲」色が際立っている。
さらに、親や親族が国会議員という「世襲議員」のほかに、父が県議会議員だった閣僚は2人。河村建夫・官房長官の父は山口県議、二階俊博・経済産業相の父は和歌山県議で、2閣僚とも父の後を継いだ県議の経験者だ。世襲とは関係のないのは5閣僚にとどまっている。