先行き不透明で「プロでもむずかしい」相場
9月21日に米政府が最大7000億ドルの公的資金を投じて金融機関の不良債権を買い取る金融安定策を発表したことが伝わると、景気低迷への不安感が後退し22日以降の「原油は大きく反発している」(東京工業品取引所=TOCOM)。そうした中で金は、原油ほどの乱高下なく、しっかりとした歩調で上昇しているようだ。
とはいえ、TOCOMは「金も原油も、小康状態とみていい。流れはまだ、どうなるかわからない」と、投資に慎重さを求める。
田中貴金属も「先行き不透明で、プロでもむずかしい局面。値動きが大きいので、短期売買はあまりにリスキー。お勧めできません」という。しばらくは一喜一憂する相場が続くとの見方で一致しており、市場をじっくり監視したほうがよさそうだ。