「ユーチューブ入試」や「ニコ動講話」 大学で「動画サイト」活用広がる

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「え?消費税??ぷぷ!バカだなー」がタイトル

   「無料で使えるインフラ」という面が高く評価されているようだ。入試の狙いについては

「『画力』は、一般入試でも分かるので、そこでは分からない『瞬発力』や『対応力』を見たいと考えています」

とのことで、8月19日に行われた入試本番についても「かなりの手ごたえを感じた」と話す。配信されている動画と同様に、試験官が受験者に「ツッコミ」を入れる場面もあったという。

   一方、女子短大が前身で、大学としては01年に開校したばかりの嘉悦大学(東京都小平市)は、「ニコ動」上で、学長の講話を公開している。同大の学長を2008年4月から務めているのは、前千葉商科大学学長の加藤寛氏。「カトカン」の名前で知られ、1990年から10年間、政府税制調査会の会長を務めたほか、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)設立の中心メンバーとしても知られる。

   「加藤寛の怒るな働け!」と題した動画コーナーは、同大が設置したブログに「ニコ動」動画を埋め込む形で開設。08年8月から9月にかけて日本経済新聞に掲載された企画広告と連動し、8月上旬から、ほぼ週1回のペースで更新されている。初回のタイトルは

「え?消費税??ぷぷ!バカだなー」

と、なかなか過激だ。加藤学長が税調会長時代に導入した消費税の税率を上げようという声があることにについて、

「お金を効率的に使おうという発想がない。本当はお金があるのに、ウソをついている。消費税の利上げを言う人は、財務省に騙されている」

と、一刀両断。動画の最後には、

「みなさんはどう思いますか?ご意見はコチラに!」

という白い画面が現れ、画面上にコメントを書くように促す仕組みになっている。コメントの数自体は多くないが、

「過去、増税しなかったから大量の国債を発行して借金だらけになったんじゃないの?」
「『世界で最も成功した社会主義国』ももはやこれまで。これ以上の増税などまっぴらです。役人天国・民間地獄なんて御免です」

と、「ニコ動」にしては長文のコメントも散見される。

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