スーパー「買い物カゴ」持ち去りの頻発 「住みやすさ1位」富山県どうしたの?

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   スーパーマーケットのレジ袋を有料化している富山県で、そのスーパーの「買い物カゴ」が大量になくなっていたことが話題になっている。数カ月で200個なくなった店、毎月10個前後が持ち去られたところもある。

数カ月で200個なくなったスーパーもある

   富山県では2008年4月からスーパーマーケット、クリーニング店などでレジ袋を有料化している。自治体単位ではこれまでもあるが、県全体でというのは全国初で、県や業界団体らが一丸となって運動を盛り上げている。ところが、そんな富山で4月以降、店の買い物カゴが相次いでなくなるという被害が発生していると、9月21日付で「北日本新聞」が報じた。系列スーパー5店舗で計200個なくなったとか、25店舗展開するチェーンで毎月10個前後のカゴが持ち去られているなど、被害は県内各地でみられるという。もっとも被害が大きいのが、1店舗で200個なくなったという「新鮮市場ユアーズ赤江店」(富山市)だ。J-CASTニュースが店長に取材すると、

「この数カ月で200個なくなったというのは本当です。7月に店内のカゴが明らかに少なくなっていたので、数えてみてわかりました」

という。

   スーパーマーケットの業界団体、全日本スーパー協会によると、買い物カゴは1個あたり平均400~600円で、取っ手部分が金属製のタイプはもっと高い。また、店名がプリントされていたり、複数の色を使っていれば、もっとする。200個なくなるということは、被害額は十数万円に上る。しかし、店長は、

「記事で大きな事件のように報じられてしまいましたが、金額の問題ではありません。お客様との信頼関係に関わることなので、窃盗罪で訴えるなんて考えていませんよ」

と、まあ、なんとも言いようがない。

   レジ袋の有料化との関連性はわからない。有料化する前から常連客の中にはカゴを「借りていく」人がいた。次に来るときに返すというのだが、本当に戻ってきたかははっきりしない。高岡市に親戚がいるという人は、「あちらではカゴの持ち帰りはめずらしいことではない。車でそのまま積んで帰るのを見たことがある」と話している。

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