独立系は抜本的な生き残り策が急務だ
一方、アコムは08年3月期の最終(当期)利益が業界首位と体質は比較的健全。ただ、危機感は強く、レイクの買収にも名乗りをあげていた。新生銀に競り負けたため、三菱UFJの子会社化にかじを切った模様だ。三菱UFJの信用力をバックに資金調達の金利負担を軽減し、より有利な立場を狙う。
大手銀行による消費者金融の系列化が進み、今後は独立系の出方が焦点となりそうだ。武富士やアイフルが資金調達する際の金利は既にアコムやプロミスの2倍近くにはね上がっている。三菱UFJのアコム子会社化で経営体力は一段と開きかねず、市場では「独立系は再編も視野に入れた抜本的な生き残り策が急務だ」との見方が強まっている。