08年も上司への暴力や飲酒運転で同部職員2人が懲戒処分
奈良市環境清美部をめぐっては06年10月に、病気を理由に休み続け、5年9カ月の間に出勤8日で給与を満額受け取っていた男性職員のほか、男性職員4人についても休暇と休職を繰り返しながら給与を満額受け取っていたことが発覚。不適切な勤務が最初に発覚した男性職員は部落解放同盟奈良市支部協議会の副議長を務め、市側と何度も交渉していた。また、08年に入っても上司への暴力や飲酒運転で同部の職員2人が懲戒処分されている。
市は同部で不祥事が相次いでいることについて「関西地区に共通することだが、環境清美部の職場がお騒がせしている部分は確かにある。清掃職場での就業には特殊な職場環境がある」と述べ、「環境清美部の体質」の問題点を認めている。今回の「高給」職員についても、市民からの批判が相次いでいるという。
この「高給」職員には「給与システム以外の背景はない」と同人事課は説明するが、市は業務改善企画会議などを設置し、給与体系の見直しや業務を一部民間に委託する方向で検討を進めていくとしている。