「クジ」を作るメーカーも少なくなっている
駄菓子業界を直撃しているのはなんといっても少子化問題。もともと薄利多売の商品であり、買っていく子供の数が少なくなれば原材料費の高騰を経営努力で吸収できない。創業50年の東京都江戸川区「ぼうや」の店主はJ-CASTニュースに、この10年で近所の子供の数が半分になっている、と打ち明ける。昔は、先のような駄菓子の当たりだけでなく、紐や紙を引いて駄菓子や玩具が当たる「クジ」がたくさん店頭にあり、子供たちに人気だった。その「クジ」も今や店内に2、3個しかない。子供が少なくなり利益が出ないため、「クジ」を作るメーカーも少なくなっているのだそうだ。
「子供のときに買っていた人が親になり、子供をつれて遠方から来てくれています。子供はこんな店を知らないからビックリして、2時間も遊んでいったりします。この商売は今後も難しいかもしれませんが、これだけ子供が楽しんでくれるわけですから、残っていってほしいなと思います」
と店主は話している。