米共和党の副大統領候補のサラ・ペイリン・アラスカ州知事(44)がかけているメガネが米国で大きな話題になっている。日本の有名プロダクトデザイナー川崎和男氏が設計し、日本のメーカーが製造したものだが、「国民の目は知事ではなく、彼女のメガネに向けられている」と報じる米紙も出ている。これをきっかけに「日本メガネ」がブレークする可能性もある。
レンズを固定するネジをいっさい使わない独特のデザイン
ペイリン副大統領候補の日本製メガネを報じる米メディア
「セレブのメガネがメガネ市場に大きい影響を与えていたのと同様に、まもなく副大統領候補のふちなしメガネも大きく影響することになるだろう」
と報じたのは米全国紙「USAトゥデイ」の2008年9月6日の記事(電子版)だ。同紙は「国民の目はサラ・ペイリン州知事ではなく、彼女のメガネに向けられている」などとしたうえで、共和党のマケイン上院議員陣営が勝利し、ペイリン氏が副大統領になれば、(ふちなしメガネが流行し)年間26億6000万ドルのメガネ市場の拡大が見込まれるとの調査もあると報じている。
2008年9月7日のABCニュースもペイリン氏のメガネがトレンド化していることを取り上げたほか、「LAタイムズ」のブログ版でもペイリン氏のメガネが取り上げられ、こちらは、ペイリン氏の10代の娘が妊娠していることを念頭に、「10代の娘の妊娠が、サラ(ペイリン氏)が起こす次なる刺激にならないことを祈ろう」と皮肉交じりに評している。
ペイリン氏のメガネは、福井県福井市の増永眼鏡が製造する「Kazuo Kawasaki Ph.D」の「MP-704」。ふちなし(リムレス)タイプで、レンズを固定するためのネジをいっさい使わない独特のデザインが特徴だ。プロダクトデザイナーとして有名な川崎和男氏がデザインした、川崎氏は、大阪大学大学院教授、名古屋市立大学大学院名誉教授、多摩美術大学客員教授を務め、国内外で多数の賞を受賞した有名デザイナー。