「あんなところの傘下に」と今でも思っている?
袖にされたスク・エニはJ-CASTニュースに対し、
「なぜTOBを断わるのか理解できない。コーエーとの統合の条件が、当社よりもテクモの株主にとって有利なものなのか、などの公開質問状を出しているが、返事はまだ来ていない」
と話している。
テクモはゲームソフトで業界23位。コーエーは9位だ。業界再編が続き、企業は統合・合併で巨大化する方向にあるのに、なぜ「弱小連合」などと囁かれる統合を決めたのだろうか。ゲーム業界に詳しいジャーナリストは、「老舗メーカーだからこそ、後発のスク・エニの傘下になるのを嫌ったのではないか」と話す。
「思い当たる出来事といえば、スクウェアの時代に、大量の開発者を高給でライバルメーカーから引き抜いた。『ゲームを作る社員が底をついた』と嘆くメーカーも出たほど。老舗メーカーは開発者を一から育てて来たわけで、それをごっそり奪われ、経営者達は相当根に持っていた。テクモもコーエーも被害者意識を持っています。『あんなところの傘下に・・・』と、今でも思っている経営者がいるのは間違いないと思いますよ」