京都市は「聞いたことはありました」
記事を受けて、京都市も調査に乗り出した。依頼を受けた京都市歴史資料館は当時の資料の原文や建物の東隣の庭にある碑を検証していく。資料館担当者は、
「なるべく早く明らかにしたいと思いますが、資料の原文にあたるので時間がかかりそうです」
としている。
また、市のホームページでは、寺田屋に関する項目が2008年9月2日から削除されている。京都市産業観光局は事実を確認するまで載せないという。
もし建て替えられていた場合には、そのことを明記して載せる。さらに、寺田屋に対しては、
「今のままでは観光客の誤解を招くので、建て替えたものであることを明示してほしい」
と指導していく。
ところで、この疑惑を市は知らずにいたのだろうか。
「話を聞いたことはありました。しかし民間の建物だったことと、ご存知のように京都には神社、寺、文化財と星の数ほどの観光資源があり、市がすべて調査することはできません。各施設が責任をもって管理していただかないと」