「茨城県議居眠り写真」発端? 議会でのブロガー撮影「締め出し」

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「情報公開の流れに逆行する」

   ただ、桜井議長はJ-CASTニュースに対し、

「テロの問題などでセキュリティを強化しなくてはいけない時代だ。(規則改正は)県議会を安全に運営することが目的。個人ブログの攻撃については、公人なのだからそれに耐えられなければならないという面もあるが、恣意的に(攻撃を)やりやすい。公正さという面でバランスが必要だ」

とも述べており、個人ブロガーの批判についてある程度の制限が必要だとの見方を示した。

   一方、今回の傍聴規則の改正について、共産党茨城県議会議員団は08年9月3日、地方自治法で定められた「会議傍聴の自由、報道の自由、会議録の公開・閲覧の自由」を挙げて、「情報公開の流れに逆行する」「会議公開の原則を踏みにじる」として反対する声明を発表した。同議員団の大内久美子県議はJ-CASTニュースに対し、「時代遅れで、ネットを問題にするのはおかしい」と話している。

   ネット上の掲示板などでも、今回の規則改正について「権力濫用」「公人が公的な仕事している時を撮影して何が悪いの?」といった批判の声が相次いでおり、波紋を呼んでいる。

   「居眠り写真」を掲載して県議を批判したブロガーは、県議に問題だと言われたことはないとしながらも、

「例の記事を書いたとき、私は批判をするための批判ではなく、前向きに変えるために批判をしようと思いました。もちろん、該当する議員には、それなりの損害を被ることになるのは承知の上です。ただ、それを受け止めるのも、政治家の1つの役目だと確信しています。それが、結果的に後ろ向きに変わってしまったのは、遺憾です」

と述べている。

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