鹿児島県知事も公選法見直しの必要性に言及
だが、地元各紙が報じるところによると、8月29日には阿久根警察署がブログの更新について警告。これを受けて竹原氏は、「警察を自称する所」からの電話があったとして、選挙期間中の記述を削除した。その際も、
「総務省に限らず、考える事の出来ない連中に付き合うのはバカバカしい限りだが、支持者の不安を解消する為にとりあえず指導に従うことにした」
と、ブログの文面で怒りをあらわにしている。
当選後も持論に変化はないようで、9月1日に市役所で当選証書を受け取った際も、
「日記は私(個人)の問題で、総務省の公選法の解釈がおかしい。日記なのだから放っておいてほしい」
と話している。
ただし、市長選での竹原氏の得票数は5574だったのに対し、次点の候補は5040。他陣営からは「ブログ更新は公平性を欠く」という声が上がっていたなかでの僅差の当選なだけに、「ブログが選挙に影響したのでは」との見方も出かねない状況だ。竹原氏は「(ブログと)選挙との関係は分からない」として、態度を明らかにしていない。
もっとも、竹原氏にとって「援軍」的な存在がない訳ではない。伊藤祐一郎・鹿児島県知事は9月1日の会見で、「(公選法は)現代のネット社会の中では、いびつになった部分もある」と、今後見直される必要があるとの見解を示した。その一方、「告示日以降はネット上での文言を修正してはいけない、というのが現在の法解釈」とも述べ、現状では選挙期間中のブログ更新は望ましくないとの考えを明らかにしている。