公明党・創価学会への配慮は全面否定
サイトを運営するオールアバウトの広報部では、いったん記事を取りやめた理由について、「不適切な記事の可能性がありますので、一時的に掲載を見合わせました」と説明する。記事のどの部分かについては、「全体の流れが不適切とみて内容を確認しているところです」と話した。
ただ、公明党・創価学会への配慮については、全面否定した。また、抗議などについても、「現時点で当社への問い合わせは一切ありません」としている。記事をどうするかは、「掲載しないこともありますし、修正ならそれを明記して掲載します」という。
広報部によると、同社では、ガイドが責任を持って記事を自ら掲載できるようにしており、今回の記事もガイドが自らの判断で掲載した。ところが、掲載後に、編集部で確認し、内容が不適切な可能性があると判断した。「まれに不適切な記事が上がることがありますが、あまりないケース」だとしている。
一方、記事を書いた政治解説者は、08年8月末でAll Aboutのガイドを辞めている。これについて、広報部では、「理由は自己都合で、今回の記事とは何ら無関係です」と説明している。
予備校講師もしているこの政治解説者は、記事がいったん取りやめになったことについて、「理由は考えられなくもないですが、よく分かりません。編集権は、向こうにあります。解釈の違いで、そんなに大きな問題ではないと思います」と話す。ガイドを辞めたことについては、「政治は微妙な問題があり、もう少し突っ込んだ記事をほかの媒体に書こうと思いました。トラブルなどはありません」としている。
今回の記事について、公明党の広報担当者は、「読んでおりませんので、お答えできません。申し入れなども一切していません」と言い、創価学会でも、「こちらで記事を書いたものではありませんので、分かりかねます」とだけ話している。