福田首相の突然の退陣表明から一夜明け、ネット上では思わぬ反響が広がっている。退陣記者会見の最後に、記者から「(福田首相の発言は)人ごとのように聞こえる」と指摘されたことに対して、「私は自分を客観的に見ることは出来るんです。あなたとは違うんです」と色をなして反論したことが強烈な印象を与えたようで、特に、「あなたとは違う」という部分に注目が集まっている。ブログでも数多く言及され、アスキーアートも作られるなど、ちょっとした盛り上がりを見せている。
「人ごとのように聞こえる」に色をなして反論
「あなたとは違う」発言のAAも登場している
話題になっている発言は、2008年9月1日夜に行われた退任会見の終盤、司会者から記者団に対して、最後の質問を受け付ける旨の呼びかけがあると、中国新聞(本社・広島市)の記者が
「一般に、総理の会見がですね、国民には人ごとのように聞こえるという話がされておりました。今日の退陣会見を聞いておりましても、率直に、そのように印象を持つのです」
とした上で、今回の退任が自民党に与える影響を質問。福田首相は、それに対する回答の最後に、明らかにムッとした表情で
「「『人ごとのように』とあなた仰ったけどね、わたくしは自分を客観的に見ることは出来るんです。あなたと違うんです。まぁ、そういうこともあわせ考えていただきたいと思います」
と反論した。福田首相が色をなして発言することはあまり多くない上に、「あなたとは違う」という、明らかに感情的な言葉に注目が集まった。
発言の直後から2ちゃんねるには、「あなたとは違うんですのガイドライン」といった、関連スレッドが立ち、9月1日18時現在、その数は50に迫っている。内容はというと、
「退任会見でヒステリーを起こす首相」
「記者の質問が的外れ」
などと賛否両論だ。福田首相が発言する様子を表したアスキーアート(AA)も、大量に貼り付けられていた。