「民放キー局を本気で買収するという話なら面白い」
BS放送への参入動機などについて、J-CASTニュースでは、ニューズ社のマーケティング部に問い合わせた。しかし、「積極的に検討しているのは事実ですが、まだ正式に決定したわけではありません。現段階では、お伝えできる情報は持ち合わせていません」と答えるのみだった。ウォルト・ディズニー・ジャパンは、担当者がいないとしてまだ回答を寄せてきていない。
NHK報道ディレクター出身で放送業界に詳しい経済学者の池田信夫さんは、日本のテレビ業界へのインパクトは参入形態によるとみる。
「マードックは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスとテレビとの融合を考えているようで、ビジネス的には騒ぎになりえます。民放キー局を本気で買収するというくらいの話なら、面白いことになると思います」
とはいえ、BS放送に参入するだけなら、影響は限定的になるとの見方だ。
「CS放送で、アメリカのケーブルテレビ番組はほとんど見られます。しかも、今の若者は、テレビそのものを見ていません。私の大学で、学生は100%、携帯電話を持っていますが、テレビについては半分も手が上がりらないのですから。BS放送は、黒字といっても、参入した企業の役員に聞くと、やはり苦しいとのことですよ」