「ジョブズ氏死去」と誤報 騒動の背景は「健康問題」

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

ブロガーの間では「ガン再発」がささやかれる

   このような「誤報」は異例なだけに、米国のブログ型ニュースサイト「ゴーカー」や、英国の高級紙「デイリー・テレグラフ」が、語配信された文章を転載、さらにそれをブロガーが転載するという構図で、波紋が広がっている。

   この「訃報」がこのような騒動になる背景には、ジョブズ氏の健康問題に対するスタンスの問題がある。

   例えば04年にはすい臓ガンが発見され手術を受けたが、治療が完了するまでは病の存在を従業員にも伏せ続けた。08年6月に、開発者向けの世界会議に出席した際には、以前と比べて痩せていたことから、ブロガーの間では「ガン再発」がささやかれた。

   そんな状況に対して、アップル社は「健康状態はプライベートなこと」との姿勢を貫いており、口が重い。

   ただし、アップル社はNASDAQに上場している企業でもある。上場企業トップの健康状態は株価に直結しかねないだけに、「健康問題はプライベート」と言い切ってよいのか、議論を呼びそうだ。

1 2
姉妹サイト