支持してくれた有権者への裏切り行為
姫井議員は民主党で孤立し、有権者からの支持も低下したのか。地元紙・山陽新聞を見てみると、
「(男性関系のスキャンダルで)本人に聞き取り調査を(民主党岡山県連が)実施。姫井氏が特定のメディアを選別してインタビューに応じていることなどが、有権者らから恣意的かつ不十分と受け止められており、県連と県民との信頼関係への配慮を欠いていると(同県連が)判断した」(07年11月12日付け)
「(岡山県連)非公開の常任幹事会で、姫井由美子参院議員が昨年末に告白本を出版したことについて議論。『党員としての資格、身分を問う意見が多数あった』(津村啓介代表)ため紛糾した」(08年1月8日付け)
「岡山市内の女性らによる有権者の会(事務局・岡山市西長瀬)が昨年十月から署名活動をスタート。辞職を求める署名は既に三万二千人分以上集まったとされる」(08年2月2日付け)
など四面楚歌のような状態だ。
ただし、民主党本部、民主党岡山県連共に、姫井議員の離党は、党との関係が悪くなったのが原因という報道を全面否定していた。それではどうして離党するのかを民主党岡山県連副幹事長の一井暁子県会議員にJ-CASTニュースが取材したところ、
「離党の原因については理解できないし、私たちに理解できる理由があるとは思えない」
という答えだった。そして、
「民主党公認で選挙に出たわけですから、有権者から(姫井議員に)裏切られたという声も出てくると思いますし、私たちも(姫井議員の)裏切りだと思っています。私たちの立場からすれば、県連としてお詫びをするしかありません」
と話していいた。
それが一転、姫井議員は08年8月29日に行われた「改革クラブ」の旗揚げの記者会見を欠席。新党代表になる渡辺議員は記者会見席上で、
「(姫井議員の)気持ちが変わったということはない。心配してない」
などと話していた。その後民主党本部で緊急記者会見が行われ、姫井議員は菅代表代行、鳩山幹事長に伴われ出席。「新党は自民党による民主党の切り崩しのために作られた党で、新党への参加は『自民党に対抗する民主党の候補として、私を支持してくれた有権者への裏切り行為だ』との指摘も受けた」などと発言。党に留まることを決めたのだという。