「担当者がおらず、正確なことは分かりません」
池田さんによると、政治団体の事務所にもかかわらず、秘書官宅には、それらしき表札はなかった。しかも、表札には、英語の筆記体で小さく「Nakasato」と書かれており、配達の人がよく迷っていたという。
「道から見えるところに表札を立ててください」と言ったところ、入り口に50センチぐらいの高さで、やはり英語の小さなプレートを立てた。池田さんは、「なぜ名前を隠すのか、よくわからなかったんだけど、いま思えば、政治資金収支報告書に書いてある『事務所』の実態がばれないようにしていたのか・・・」と述べる。
また、太田農相は、事務所の消耗品費にガソリン代があると説明したが、秘書官宅では、自家用車だけが止まっていたという。「駐車場には『中里』という区画は一つしかない。つまり選挙カーなどが駐車するスペースはないのです」。
こうしたことから、池田さんは、「幽霊事務所」との実感を強くしたようだ。ブログのコメント欄では、「焦点は『いつ辞めるか』ですが、臨時国会で民主党に追及されると内閣がもたないので、産経もいうように、週内に決断するのではないでしょうか」との観測をしている。
J-CASTニュースでは、太田農相側に取材しようとしたが、地元・福岡の事務所では、秘書が「東京でないと、こちらでは把握しかねます」との回答。そこで、衆院第2議員会館内の事務所に聞くと、職員の一人が対応し、「担当者がおらず、正確なことは分かりません」とのことだった。