「マネー」「IT・家電・モバイル」「住まい・生活」など16分野
この特性を生かしつつ、9月1日、サイトのリニューアルが行われる。新サイトでは、投稿対象のカテゴリーを明確化して、投稿してもらいやすくする。まずは「マネー」のカテゴリーから記事の募集を進めており、順次「IT・家電・モバイル」「住まい・生活」などの16分野に拡大していく。「消費者視点」の体験レポートなどを重視する一方で、編集部から原稿依頼するなどして「専門家視点」の記事も掲載していくという。
同時に、小宮社長は
「もっと読まれる、支持されるメディアにならないといけない」
とも強調。「カテゴリーを明確化したことで広告が取りやすくなる」ということを念頭に、タイアップ企画とバナー広告の二本柱で黒字化を目指したい考えだ。社員についても、
「ビジネスモデルを見直すので、必要な人員についてもゼロベースで見直し、検討している。すでに採用活動も進めている。皆さんに体験レポートを送ってもらう、というのは(これまでの社員が行っていたような)記者活動とは別の資質が必要」(小宮社長)
として、大幅に入れ替わっていることを明らかにした。
また、「本家」でもある韓国のオーマイニュースとの関係については、小宮社長が創業者の呉連鎬(オ・ヨンホ)氏と会談したばかりであることを明らかにした。「市民みんなが記者だ」というオーマイニュースの当初の理念はリニューアル後も変わらない、とした上で、
「2年間やってみて、日本と韓国では読者の嗜好が違うことに気づいた。日本(のサイト)は、日本の読者が興味がある方向に変えていこう、ということでアグリー(合意)している。体験レポートなどが喜ばれる、ということは韓国側も認めている」
と、韓国流を「直輸入」したことが日本での不振の原因であることを示唆した。また、オーマイニュースの出資比率(韓国オーマイニュース7割、ソフトバンク3割)は設立当初から変わっておらず、変更の予定もないという。