USBメモリが「ソフトウェアを収容するもの」に変化
「『Uメモ』シリーズ」は年内に30タイトルが発売される(右はソースネクスト・松田憲幸社長)
ソースネクストの松田憲幸(まつだ・のりゆき)社長は、同日に東京・六本木ヒルズで開いた記者発表会で、 (1)ほぼすべてのPCで使える(2)インストール速度がCD-ROMに比べてはるかに速い、といったUSBメモリの利点をアピール。
「『(ソフトも収容する)新メディアだから普及しない』ということではない。普及するという確信を持っている」
と、自信を見せた。
CD-ROM以外でデータ配布する記憶媒体をめぐっては、05年ごろから、フラッシュメモリなどにデータをコピーして配布する「データデュプリケーションサービス」が相次いで立ち上がったほか、USBメモリでの持ち運び用に設計されたブラウザ「Portable FireFox」が公開されるなどの動きが確認されている。それ以外にも、上級者向けのサイトでは「USBメモリからOSをインストールする方法」が数多く紹介されており、USBメモリは、単なるデータだけではなく「ソフトウェアを収容するもの」としての地位を確実なものにしつつある。
今回発表されたソフトの大量リリースは、この流れに拍車をかけることになりそうで、同社が打ち出した新戦略の今後が注目される。