08年度は、健保の約9割が赤字
08年度は、健保の約9割が赤字に陥る見通しだ。現段階での健保平均の保険料率は7.39%で、これが負担増などで政管健保の8.2%に近づくについて、「解散リスク」が高まる、ということになる。西濃運輸の健保組合は、もともと保険料率が8.1%と高めだったことから、解散へのハードルが低かった、という面はありそうだ。
西濃運輸では、保険料率が高めだったことについては
「各社によって設定している額は違うので、その理由を聞かれても…。たまたまそうなっただけです」
と話すにとどまっている。
「財政再建のために、これまでは公費負担だった高齢者の医療費を健保組合に肩代わりしてもらう」というのが新制度の枠組みだったはずだが、仮に「解散ラッシュ」が起これば、制度自体の意義が問われることにもなりかねない情勢だ。