メダル史上最低の日本男子柔道 「恵まれすぎた」ためなのか

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ロンドンでは全階級で出場枠すら危ない?

   日本選手が負けることについては擁護論もある。外国勢は組もうとしない、一本を狙う柔道ではなく、ポイントを狙ったJUDOに負けた、といった議論だ。しかし、山口さんは、「今までそうやって自分たちの都合のいいように解釈してきたツケ」が回ってきた、と手厳しい。また、世界の柔道から日本男子柔道は取り残されかけている、4年後のロンドン五輪では「全階級で出場枠を取ることさえままならなくなる」と危機感も表明。代表コーチが自分の教え子ではない選手に「遠慮してものが言えない」状況を変える必要も訴えている。

   ネットの「2ちゃんねる」には五輪柔道関係のスレッドがいくつも立っている。「北京五輪で柔道が悲惨な理由」には、「JUDOであって柔道ではない」と日本勢擁護とも取れる書き込みがある一方、「悲惨な理由。(略)一本勝ちにこだわったこと」「日本のコーチ陣のくだらないプライドと固定観念が敗因」などと批判的な見方も少なくない。

   柔道の日本選手団は8月17日、帰国した。近く全日本柔道連盟の強化委員会があり、この場で今後の「抜本的な対策やてこ入れ」(吉村和郎・選手団チームリーダー)を話し合う模様だ。山口さんが指摘する根深い問題までメスを入れられるのだろうか。

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