子育てママ・高齢者を取り込め! 「ネットスーパー」急増殖中 

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   大手スーパーマーケットのネット宅配参入が盛んだ。利用者は店とほぼ同じ値段で買える。しかも、配送も最短で3時間といった具合に、店で買うのと同じ感覚で利用できる。外に出にくい子育て中のママや高齢者を取り込もうと、各社は工夫をこらしている。

ほぼ1日中、365日間注文を受け付ける

子育て世帯やファミリー層を取り込む。オープン間近のダイエー「ネットスーパー」
子育て世帯やファミリー層を取り込む。オープン間近のダイエー「ネットスーパー」

   ダイエーは2008年9月2日に、ネットスーパー1号店「ダイエーネットスーパー東大島店」を東京都江東区・墨田区・江戸川区の一部エリアを対象に立ち上げる。このエリアにはコアターゲットとなる30歳代の子育て世帯や、ファミリー世帯が多く住んでいるため出店を決めた。子育て中の主婦や妊産婦、高齢者といった、直接店に来て買い物をしづらい人たちを中心にPRしていく。

   扱う商品は、生鮮食品、惣菜、酒類といった食品から、日用雑貨、ベビー用品、肌着までと幅広く、約5000アイテムにのぼる。専用サイト上に会員登録するだけでOK、入会金や年会費はかからない。

   ネットショッピングの要領でサイトにログインし、商品と配達時間を指定する。メンテナンス時間を除いてほぼ1日中、365日間注文を受け付ける。配送には毎日5便を用意していて、午後4時までに注文すれば、当日に配達してもらえる。最短の配送時間は注文から3時間後というから、直接買いにいくのと同じような感覚で利用できる。

   送料315円と買物代行手数料105円がかかるが、重い荷物を持たずにすむことを考えると、利用するメリットは大きい。08年中は購入金額5000円以上の場合には、送料が無料になるキャンペーンを実施する。

   広報担当者は、

「各社がネットスーパーを始めていて、マーケットが変化している。まずは実験店舗として様子を見ていき、今後、対象地域を拡大することを視野に入れている」

と話している。

   イオンでは、08年4月からジャスコ津田沼店(千葉県習志野市)で「宅配スーパー」を始めている。9月からは久里浜店(神奈川県横須賀市)も新たに参入する。小さい子供がいる主婦や高齢者の需要を見込むが、広報担当者は、「実験段階であって、他の地域への展開はまだわからない」としている。

   マルエツ、イトーヨーカ堂、西友でもすでに導入している。ガソリン代が高騰しているなか、店側には配送料の負担や、システム運用費が新たにかかるといった課題がありそうだが、大手2社が参入したことでネット宅配は勢いを増しそうだ。

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