首都圏の新築マンションの平均価格は4820万円
東京カンテイが発表した6月の首都圏・中古マンション価格(70平方メートル換算価格)は平均3165万円。5月と比べて1.2%下落した。景気の回復基調と新築物件の価格上昇に伴って、中古物件の価格も急上昇していたが、首都圏では07年12月の3404万円をピークに下落に転じた。東京23区内でも08年2月に頭打ちとなり、3月以降は下落している。
同社・市場調査部によると、「新築が下がってきているので、それに伴い中古も下落しています」と、中古マンションの価格下落が顕著になってきた。流通量も減っていないという。
東京23区内でも、世田谷区や杉並区、沿線別では小田急線や東横線、田園都市線エリアでの流通が活発なようだ。
新築マンション市場を調査する不動産経済研究所によると、08年1~6月の首都圏の新築マンションの発売戸数は、2万1547戸。契約率は75.5%で、5281戸が売れ残った。2006年分と07年分をあわせると1万760戸が在庫として残っている。
それだけの在庫を抱えているのに、08年1~6月期における首都圏の新築マンションの平均価格は4820万円。前年同期比3.7%アップしていて、中古マンションとは1600万円以上の差がある。今後は値下がりすると思われるが、マンションの購入を希望するサラリーマンの多くが想定している価格帯が3000万円台というから、それともかけ離れている。