「iPhone異常人気」失速 量販店販売シェア13%から4.4%

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法人向けにどれだけ食い込めるかがカギ

   「iPhone」の話題性がソフトバンクモバイルの好調さを加速させたかたちになるが、「iPhone」の販売がここへきて低調になってきたのは気になるところ。業界では「コアな購入層にはすでに行届いた」との見方もあり、今後「iPhone」の販売が伸びるのかは極めて不透明だ。

   ソフトバンクモバイルは2008年8月5日に「iPhone 3G」の料金プランを改定し、一律で月額5985円だったパケット定額料金を、08年8月分から利用パケット数に応じて変動する2段階制にすると発表。通話料などを含めて最低月額2990円で利用できる料金プランを導入、テコ入れをした。

   携帯電話に詳しいジャーナリストの松村太郎さんは、携帯電話端末の料金を割賦方式にしたことで、買い替えのサイクルが大幅に伸び、これが「iPhone」についても「大きな壁」になっている、と指摘したうえで、こう語る。

   「iPhoneは1つの端末としては売れたと思う。ただ、iPhoneを2台目のケータイとして使っている人がおそらく半分くらいだろう。iPhoneをメインの携帯電話端末として選べるかが今後の鍵で、絵文字・ワンセグ・おサイフケータイという機能がないものの、PC向けのネットを良く使っている人についてはまだ伸びしろはある」

   さらに、松村さんは、iPhoneではゲームなどのアプリケーションソフトが100円ほどで購入できる点を挙げて、ゲーム端末として話題性はあるとの見方だ。ただ、「法人向け端末という点では、日本の企業があまりプラットフォームを変えようとしないのがハードル。ソフトバンクがどれだけ営業をかけられるのかが、販売を伸ばせるかに影響する」との見方を示してしている。「iPhone」が日本の携帯電話市場にどれだけ食い込めるかは、まだまだ不確定な要素が多い。

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