3度目の値上げは「賭け」になる
マクドナルドは08月20日から「3度目」の値上げを断行する。全国平均で2.5%程度の値上がりになるのだという。山崎製パンも、08年10月に小麦粉の価格が上がるため、商品の価格を上げせざるを得ない状況にある。山崎製パン広報はこう話す。
「再度の値上げをお客様に納得していただけるかどうか。さらに製品作りの企業努力が必要になっています」
この2社の「値上げ成功」について、三菱総合研究所経営コンサルティング本部の高橋衛主任研究員は、2社ともに業界の最大手だからこそ、価格がコントロールでき、商品のクオリティーも高いため、消費者はそれほど値上を意識しなくてすんだのではないか、とJ-CASTニュースに話した。しかし、3度目の値上げは「賭け」の要素があると指摘、今後には不安も感じているのだという。
「日本は全般に価格が安定している国で、短期間に何度も値が上がることに慣れていない。スーパーの低価格PB(プライベートブランド)も充実し始め、パンが高いからお米が売れるという現象も出ている。3度目の値上げで消費者の気持ちが大きく変わることも予想の範囲なのです」