オグシオの一人、潮田玲子選手に、現役引退説が出ている。引退後は、いくつかのテレビ局からキャスターのオファーが来ているというのだ。ただ、アイドル並みの人気でバドミントンを盛り上げたオグシオの2人。日本バドミントン協会などは、次のロンドン五輪まで現役続行することを強く期待している。
「ロンドン五輪までお願いしたい」
三洋電機のオグシオ応援サイト
「潮田から三洋電機さんに引退の話は来ているかもしれません。でも、三洋さんが相手にしていないレベルの話だと思います」
日本バドミントン協会の事務局長は、J-CASTニュースの取材に対し、こう話す。
「うちとしては、次のロンドン五輪までお願いしたいと思っています」
「美人ペア」としてアイドル並みの人気があるオグシオの2人。北京五輪バドミントン女子ダブルスでは、2008年8月11日の準々決勝で中国ペアに完敗したものの、今後の去就について、早くも注目の的だ。
デイリースポーツは、8月12日付記事で、潮田玲子選手(24)が08年限りで現役引退する可能性があると報じた。それによると、潮田選手は、北京を集大成の場と考えており、早ければ年末の日本リーグを最後に引退するというのだ。そして、以前から希望し、オファーもあるキャスターに転身することが考えられるとしている。
また、スポーツ報知は、同日付記事で、2人には、東京、大阪のテレビ局3社からキャスター就任の要請が来ていると明かした。現役のまま兼業でよいといい、映画出演の話まであるという。
今後について「まだ考えられない」と漏らす2人。デイリーの記事では、10月までに結論とあるが、バドミントン協会の事務局長は、2人からヒアリングするとしたうえで、「記者会見をするかは別として、方向性はもうすぐ出る」と話す。
「あまりキャラクターを感じない」との声も
2人が所属する三洋電機バドミントンチームは、夏休み中もあって取材できなかった。しかし、バドミントン界としては、看板ペアの2人を手放したくないらしい。
バドミントン協会の事務局長は、テレビ局のオファーの可能性を否定し、キャスターとの兼業について「そんな甘いものではありません」と話した。「報道では、潮田の母親が今後について話していたようですが、親としては、苦労したのを見ればやらせたくないと思うかもしれません」と理解を示しながら、「うちは競技中心にやってほしい」という。オグシオの一人、小椋久美子選手(25)を含めて、「2人が現役続行となる可能性は強いと思います」と断言した。
オグシオの2人は、これまでに公式写真集のほか、DVDが発売された。また、CMに出演したり、07年の流行語大賞にノミネートされたりもしている。08年8月11日付産経新聞によると、07年度の宣伝効果だけで150億円との試算があるという。もし引退しても、やはり人気が続くのだろうか。
キャスターも所属する、ある大手芸能プロダクションの幹部は、J-CASTニュースにやや懐疑的な見通しを明らかにした。
「うちとしては、あまり興味がないですね。テレビ番組の取材場面やドキュメンタリーを見ていても、あまりキャラクターを感じないんですよ。むしろ陣内貴美子さんの方が魅力があります。よくてレポーター止まりで、業界向きじゃないと思います。スポーツをやっていたから輝いていました。ロンドンを目指すか、指導者の方がいいのでは」
ただ、ネームバリューがあるので、引き合いはあるはずだという。「ビジュアル面は、悪くないと思います。確かに、一流の方は、ほかの仕事をそこそこにこなしますからね」