「日本の一民間学者に突き止められるはずがない」
コリア・レポートの辺真一編集長は、
「金正日総書記の写真などは、米国・中国・韓国などの情報機関が、細かく観察しています。しわ1本、髪の毛1本のレベルで、です。(仮に死亡しているとすれば)中国や韓国が知らないはずがない。そういう(金総書記の生死についての)事実を、日本の一民間学者に突き止められるはずがありません。今回の話は、個人的には興味はありません」
死亡説や健康悪化説については、金総書記自身の耳にも入っている模様で、韓国の盧武鉉大統領(当時)が07年10月に訪朝した際も、昼食会の場で
「(韓国では)私がまるで糖尿病や心臓病を患っているように報道しているが、事実は全くそうではない」
と発言。さらに、金総書記が「ドイツから医者を呼んで心臓手術を受けた」と報じられたことを念頭に、
「われわれの心臓病研究が弱いので、人を呼んで研究させている。これが間違って報じられている。(記事を書いた人間は)記者ではなく作家のようだ」
と、マスコミを皮肉ってすらいる。
死亡説が相次ぐ背景については、辺編集長は「『ポックリ逝って欲しい』という願望があるのでは」と推測している。
「多くの人が金正日体制の崩壊を望んでいますが、北朝鮮国内ではデモひとつ起きないし、クーデターが起きる気配もない。そのため、願望として、健康悪化説がささやかれるんですよ」