女性向けサイトが元気 投稿型や専門サイトが躍進

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   ネット人口に占める女性の割合が増えたこともあり、女性向けのサイトが元気だ。中でも、最近では気軽に質問や意見を投稿できるタイプが人気を集めている。また、総合情報(ポータル)サイトよりも専門性や独自性のあるものに人気がシフトする傾向も目立つ。

「私が体調悪いのに週末ゴルフに行くかぁ~??」

切実な話題から笑えるものまで幅広い。投稿サイト「発言小町」
切実な話題から笑えるものまで幅広い。投稿サイト「発言小町」

   OLや主婦に人気の、読売新聞社が運営する「大手小町」。中でも投稿サイト「発言小町」は身近な話題や切実な問題を取り上げているのがヒットにつながったようだ。書き込みのほとんどが女性によるもので、恋愛や結婚、出産・子育て、仕事、美容・健康といったジャンルが中心になっている。

   トピックスと呼ばれる「お題」の内容は多岐にわたっている。例えば、「私が体調悪いのに週末ゴルフに行くかぁ~??」「結婚願望のなかった彼(35歳)のプロポーズ。いつまで待てる?」といった夫や恋人に関する悩みや、「36歳で無職です。働きたいです。アドバイスお願いします」といった切実な相談も寄せられている。

   中には、「足首が太いって言われたっ!! それだけは、納得できーーーん! 皆様の足首は実寸で何cmでしょう?」「連続してあり得ない! と思うことをやらかしてしまいました」と笑えるものも。盛り上がっているトピックスには300件近くのレス(回答)がついていて、読むだけでも楽しめる。

   一方で、男性がトピックスを立てられる「男性発」というジャンルもある。「いつも機嫌の悪い妻に限界」「今年の秋、結婚を考えているのですが彼女の性格に問題がありこのまま彼女と結婚していいものか悩んでいます」といった深刻な内容が目立つ。

   ベネッセコーポレーションが運営する「ウィメンズパーク」の場合、ポータルサイトとしてより、出産・妊娠情報サイトとしての評価が高まっている。会員数が120万人超と、同社によると「日本最大級の女性口コミサイト」。基本は発言小町のように投稿型で、妊娠・出産・育児、くらし・料理、仕事・趣味といったカテゴリーに分かれている。

コスメ、料理、通販が躍進する

   書き込みのうち約40%が「妊娠・出産・育児」に対するものだ。例えば「3~4歳児ママの部屋」「双子・三つ子のママの部屋」と細かく分かれていて、同じ悩みを持つ人がピンポイントで語り合える。そんな決め細やかなサービスが人気で、ページの閲覧回数は月に1億2302万回、1日の書き込みは約1万2000件。同社広報担当者は「どこかのタイミングで急激に会員数が伸びたということではなく、毎月数万単位で会員数を伸ばしてきた」と話す。人気の理由は主に2つある。まず、女性限定の会員制なので安心して利用できることだ。会員登録時にはがきで本人確認をし、毎日すべての発言をチェックしている。もう1つには120万人を超える女性会員らが書き込むため、質問や助言の数が多いのも特徴だ。母数が多いので、地域別の生活情報や産婦人科・小児科の口コミといった、集まりにくい情報が手に入るのも好評だ。

   ところで、女性向けサイトではもうひとつ新しい傾向が出ている。

「数年前に比べて、総合的に情報を網羅するタイプよりも独自性と目的がはっきりとしたサイトが最近では伸びている」

と話すのは、ネット関連の調査をしているサイボウズ・メディアアンドテクノロジーの担当者だ。

   同社の調査によると、04年には「@woman」や「Fe-MAIL」といった総合情報サイトが上位を占めていたのが、07年には様変わりしている。コスメに特化した「@cosme」がトップを占めたほか、「COOKPAD」「味の素レシピ大百科」といった料理サイトが上位にきている。このほか、ベルメゾンネットや nissen、cecileといった通販サイトも躍進している。

   今後は「女性向けサイトは他のジャンルに比べて入れ替わりが激しい。そのため傾向を把握するのは難しいが、目的がはっきりしているサイトが伸びるのではないか」としている。

姉妹サイト