首都高速秋にも導入「距離別料金制」 「実質値上げだ」と不満高まる

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「値上げ」で交通量が減少、渋滞がなくなる?

   首都高では、原油高騰が始まった2007年12月から通行量が減り始めた。08年に入っても、1日当たりの通行台数は、4月を除き前年同月より減少。6月は、3.0%も減っている。天候や曜日配列の要因もあるが、ガソリン高の影響があるとされている。

   首都高速道路会社の広報室によると、距離制導入で、利用者の半数弱が値上げになる。その場合、さらに、ガソリン高が続けば、利用者が減少して、一般道に流れる事態も予想される。

   これに対し、広報室では、「安くなる短距離では、たくさん利用していただけると思っています。また、距離制に伴うETC普及などで、渋滞が少なくなれば、通行量が増えていくと予想しています」と話す。

   自動車評論家の岡崎五朗さんは、むしろ首都高などの交通量減少を歓迎する立場だ。

「流れない高速道のほうがおかしいんです。『早く着く』という高速道路本来のサービスが向上するなら、多少の料金値上げなら反対する理由はありません。渋滞がなくなるならむしろ歓迎です。たとえば東名高速の東京インターから都心の霞ヶ関まで国道246号線と同じ50分かかっていたのが半分の時間になるのなら、1000円でも利用する人は出てくると思います」

   トラックの利用については、「ETCを弾力的に運用し、トラックには特別措置のようなものを考えればいいでしょう」と提案する。

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