伊丹-札幌線利用率90.6%に対し、関西-札幌線56.0%
日本航空の08年6月の輸送実績に掲載されている「利用率(旅客数÷提供座席数)」からワースト10を調べてみると、伊丹路線は全く含まれていない一方、関空路線は関西-仙台線と関西-秋田線が5位と6位にランクイン。いずれの路線も、今回の廃止対象に含まれている。
また、別の路線の利用率を見てみても、伊丹-札幌線が90.6%なのに対し、関西-札幌線は56.0%。伊丹-那覇線は76.6%だが、関西-那覇線は51.5%と、歴然とした差がついている。
また、日本航空では
「利用率が好調で収益が見込める路線は増便します」とも話し、今回も国内線では5路線の増便を決めている。その中には伊丹-新潟線が含まれる一方、関空路線は含まれていない。
もっとも、関空の発着数自体は順調に伸びており、07年8月に2本目の滑走路をオープンさせたばかり。07年度の関空の発着回数は前年度比10%増の12万9000回弱で、過去最高を記録している。国内旅客便も、スターフライヤーなどの新規参入があったこともあり、同12%増の約4万5000回だ。1便あたりの利用率をいかにして向上させるかが、今後の課題となりそうだ。