ファミコン名人として知られる高橋名人こと、高橋利幸さんが2008年8月6日のブログで、先日の東京ビックサイトの事故について言及、マスコミの報道に憤りを感じている。
東京ビックサイトで2008年8月3日、エスカレーター事故が起きた。フィギュアを展示・販売するイベントが行われていたこの日、エスカレーターが突如停止し、数人が軽症を負ったのだ。当時、一段のうちに3人以上が乗り、寿司詰め状態だったという。
高橋さんは、フィギュアのレア度を高めたことが、このような事態を引き起こした一因だと考えているようだ。「イベントを行っている一員としては、気を引き締めなくてはいけないですね」
ただ、一つ気になることがある。「それは、TVニュースの報道で『いわゆる秋葉原系のイベントが開催されていた...』と言っていたことです」。高橋さんは次のような意見を述べる。
「TVゲーム、アニメ、フィギュアなどをひとくくりにして『秋葉原』とイコールにするのはどうなんでしょう?
『フィギュア』と言えば済むものを。『秋葉原系の』と言わなければいけない理由がわかりません。
全てを含めて、蔑視扱いされているようで、とても腹が立ちました」
また、何かしらの事件があると、「TVゲーム」や「ビデオ」「アニメ」の影響だとする報道には、常々疑問を感じていたという。
「私もTVゲームの業界にいるので、『何でもかんでもTVゲームの性(原文ママ)にしやがって』という、気持ちをずっと持っています」
TVゲームは、楽しい遊びでなければいけない、というのが高橋さんの考えだ。人間が人間を攻撃しない、そんなゲームを望んでいる。