慶大生や駒大生を名乗るミクシィのユーザーが、相次いで「犯罪行為」を日記で告白して騒動になっている。駒大では、ここ3か月で学生を名乗る書き込みがいくつも問題になっている。在学の有無は分からないが、大学側も「書き込みの指導はしていますが…」と困惑した様子だ。
キセルや当て逃げ、漫画窃盗…
慶大生名乗る人物のキセル告白日記
「犯罪告白」が相次いでいるミクシィで、その連鎖が止まらない。今度は、大学名を名乗りながら、犯罪予告までするケースが出ている。
キセルや当て逃げを明かしたのは、慶應義塾大学経済学部在籍で神奈川県川崎市在住の男性(19)を名乗る人物。2008年8月4日付日記によると、この人物は、横浜・日吉キャンパスから名古屋まで友だちと3人で、10日間の日程の自転車旅行に出かけた。ところが、友だちの1人が帰りたいと言い出したために、電車で帰ることにした。そして、次のように告白したのだ。
「まぁ、それからいろいろあって自転車を宅急便で送んのはあきらめて名古屋駅に放置してそのまま電車でキセル使って帰宅」
さらに、架空の盗難届を出して、放置した自転車の奪還に乗り出す計画まで明らかにした。
慶大生を名乗る人物は、5月27日の日記では、当て逃げを明かしている。茨城県内のファミリーレストラン「ガスト」駐車場で止まっている車にぶつけて傷をつけたが、「高速代もケチってきた俺らは当然当て逃げ 困ったときはオートバックス ちゃっかり自分たちの車だけ直し出発」した。また、運転する友人が「私有地につき進入禁止」の看板をかわしながら、私有地内を突っ走ったという。
一方、駒澤大文学部在籍を名乗る人物は、ミクシィの日記で8月3日、アルバイト先のインターネットカフェで漫画を盗んだと告白した。「ちなみにDEATH NOTEとBLACK CAT全巻パクったの俺です」。さらに、驚いたことに、犯罪予告まで行ったのだ。「今日はバガボンドとあひるの空パクりに行きます(笑)」と堂々と宣言している。
ここ3か月で駒大生を名乗る問題発言が3件
慶大広報室では、J-CASTニュースの取材に対し、「プライバシー保護」を理由に、事実関係の確認を頑なに拒んでいる。慶大生を名乗る人物は、名前を書き込んでいるが、広報室では、「事実を把握したのであれば、適宜対処することになります」と答えるのみだ。
一方、駒澤大広報課では、調査中であることを明らかにした。そして、「学生の存在をまだ確認していませんので、確認ができ次第対応します」としている。大学には、「処分をどのようにするのですか」などメールや電話の問い合わせが来ているという。
ところで、駒澤大では、ここ3か月、同大生を名乗ってミクシィで問題行動を告白するケースが相次いでいる。6月には、未成年にもかかわらず無免許で飲酒運転を告白したことが騒ぎに。日記では、「明らか飲酒運転よね 笑」「けど無免許運転の方がもーっとハラハラしたよ~。笑」などと、あっけらかんとしている。また、7月には、女子学生を名乗る人物がファーストフード店で、東洋大に落ちた腹いせに同大生の客に出したシェイクに雑巾の絞り汁を入れたとの告白が発覚している。
この2件について、駒澤大広報課では、「そのような話は聞いていますが、学生の存在をまだ確認できておらず、事実かどうか分かりません」とだけ回答。ただ、止まらない告白に困惑した様子。「ほかの大学でも多いと聞きます。配布資料で学生に『責任を自覚してほしい』と注意を促す例もあったようです」とも話す。駒澤大では、学生向けのガイドブックを配り、未成年の飲酒禁止のほか、ネット上の書き込みに注意するよう指導しているという。