稼ぎ頭のはずだった「ゆうパック」 「赤字」判明がもたらす悪影響

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「民営化後半年間の特殊要因によるものだ」と反論

   郵便事業会社は、ゆうパックなどの荷物は日本郵政公社となった03年度以降、各年度とも黒字になっており、公社最終年度の07年度上期は9億円の黒字を確保していたことから、今回の赤字について「郵政民営化後半年間の特殊要因によるものだ」と反論している。

   郵便事業会社は、業界シェア3位の日本通運と宅配便事業を統合し、09年4月に新会社「JPエクスプレス」として業務を開始することになっている。現在、具体的な事業計画の詳細を詰めている最中で、新会社がヤマト運輸と佐川急便の上位2社にどんな対抗軸を打ち出すか注目されている。それだけに、ゆうパックの収益力の低さが露呈したことは、今後の宅配便事業の統合交渉においても懸念材料になりかねない。

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