「いささかの不信感を持ちますね」
もっとも、今回の各社による世論調査は電話で行われたのに対して、読売新聞が前回行った調査は面接形式で行われており、単純に比較することはできない。
こんな状況に対して、民主党の鳩山由紀夫幹事長は
「早晩、『福田政権はダメだ』と、世論が烙印を押すときが来るだろう」
と、今回の支持率上昇は「ご祝儀」に過ぎず、早期の衆院解散があるとの見通しを示した。一方、与党側からは、冷ややかな声も聞こえてくる。
町村信孝官房長官は、8月3日午前、テレビ朝日系の報道番組「サンデー・プロジェクト」に出演、各紙によって世論調査の数字がばらついていることについてコメントを求められると、
「読売新聞は(支持率が)大幅に上がってますよねー。各社によってこれだけ数字が違うと、いったい世論調査って何なんだろうかと、いささかの不信感を持ちますね。うーん、わからないですねー」
と困惑した様子。さらに、
「だから、『あまり数字を気にして政治をしてはいけない』ということの戒めだと思っています」
と述べ、「優等生的発言」で出演を締めくくっていた。