「アイスが溶けた」「彼女に振られた」 トンデモ110番に警察四苦八苦

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119番でも同じようなことが起こっている

   富山県警の場合、2008年上半期の110番受理件数は約2万6300件で、無効件数は約4000件だった。無効件数は減少傾向にあるものの、こちらもトンデモ110番が増えている。

   県警通信指令室によれば、ここでも「自販機のお釣りが少ない」という通報があり、「自動販売機の業者に連絡してください」などと応対したが、「県民が困った時に助けるのが警察ではないのか」と詰め寄られたケースもあった。また、酔っ払って警察に保護され、パトカーで自宅に送り届けられた経験のある者が、「味をしめて」何度も110番通報してくるケースもあるのだという。「たぬきが溺れているので何とかしてくれ」という通報もあった。

   07年末には「腹が減ったので500円渡すから食べ物を買ってきて欲しい」という通報が男性からあり、警察官が出動した。男性は一人暮らしで認知症を発症しており、保護の手続きをとったという。「孤独死するかもしれなかった」状況を救ったことになる。「むげにはねつけてしまうわけには行かない」(同県警担当者)のは、こうした事情もある。

   ただ、ある警察関係者はこのように漏らしている。

「20年ほど前にも通信指令室で担当したが、当時もとんでもない通報はあるにはあった。しかし、今ほどひどくなかったですね。これは110番に限った話でなく、119番でも同じようなことが起こっている。やはりモラルの問題なんじゃないでしょうか」
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