ETC使って安く高速に乗る裏業 どこまでが合法なのか

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ETCカード複数利用は見つかると請求される

   通勤割を活用した裏業もある。午前6~9時または午後5~8時のそれぞれ、1車両につき1回ずつしか利用できないので、早朝深夜割のように何度も乗り降りして安くすることは、基本的にはできない。ところが、サイトにはETCカードを複数枚持てば可能だという投稿が載っている。確かに、申し込みさえすればETCカードを1人で複数持つことは可能だ。しかし、1車両につき各時間帯1回の割引という決まりに引っかからないのだろうか。高速道路の建築・管理をしている東日本高速道路の広報担当者は、

「同じ車両で2回目以降の利用が発覚した場合は、2回目からは通常料金を請求する。過去にも請求した事例がある」

と話す。車載機にはナンバーが割り当てられていて、個々に判別できるようになっている。つまり車載機ごとに、どのカードを使ったかがデータに残り、それを分析すれば複数利用は発覚する。しかし、日々膨大な数のデータにのぼるため、どのようにチェックしているのか気になる。ただ、それに関しては「ノーコメント」だそうだ。西日本高速道路も、「当社のシステムで確認できれば、通常料金で請求する」と答え、どんなシステムなのかはセキュリティ上の問題との理由で明かさなかった。

   ところが都内のIT企業に勤める女性は複数の割引の特徴をつかんで、うまく組み合わせて達人的に使っている、という。例えば深夜0時に4時まで距離制限のない深夜割を使って行ける所まで行って下り、早朝割が始まる6時までカフェで時間をつぶして再び乗るという方法を使えば、深夜割で40%引き、早朝割で50%引きと、全区間割引料金で行くことができる。高速をよく利用する人たちの間でこうした裏技が広まっているのは、間違いなさそうだ。

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