20時間の高炉停止が、海運株を左右?
新日本製鐵によると、粗鋼生産は全体で年間約3300万トン(単体ベース、07年度)。このうち八幡製鉄所の粗鋼生産は約400万トンで、約12%にあたるという。今回の火災について同社は、生産・出荷への影響や損害については現在精査中としながら、「すでに工場は稼働している。高炉が停止したのは20時間。生産量を1日分として1万トンほど。できるかぎり影響を抑えたし、すぐに挽回できる」と、生産停止の影響が軽微であることを強調。「海運大手の株価を左右するほどの影響はないのではないか」と首を傾げている。
火災は鎮火したが、さまざまなところで影響はまだくすぶっている。