亀田興毅リング乱入問題 JBCが経緯を調査

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   観戦中の亀田興毅選手がリングに乱入した問題で、日本ボクシングコミッションは、経緯を含め興毅選手に対する調査を行うことを明らかにした。試合を中継したTBSが乱入を演出したのではないか、との報道も出ている。

「今すぐ大きな処分は考えていません」

夕刊紙各紙も亀田興毅選手の乱入問題を特集
夕刊紙各紙も亀田興毅選手の乱入問題を特集

   歓声に沸き返る場内は、その瞬間、拍手に混じってブーイングも巻き起こった。

   TBS系で2008年7月30日に中継されたボクシングのWBC世界フライ級タイトルマッチ。苦戦の末、KOで3度目の防衛をしたチャンピオンの内藤大助選手(33)が、リング上で勝利者インタビューを受けているときに、亀田興毅選手(21)がいきなり上がってきたからだ。

   興毅選手はリングでは、内藤選手の肩をたたいて祝福した。その一方で、「次の試合ね」と挑戦を申し出たが、内藤選手は、笑顔でその挑戦を前向きに受けた。興毅選手は、話題になる大みそかの対戦構想もぶち上げている。

   しかし、こうした行為は、かねてから問題視されていたパフォーマンス。TBS広報部によると、放送後に「どうして亀田選手がリングに上がるのか」などとクレームが相次ぎ、31日までに約90件に上っている。

   一方、興毅選手が5月まで所属していた協栄ジムの金平桂一郎会長は、「非常に不愉快」と激怒。興毅選手がWBA世界フライ級1位にある以上、この日に同級王座を防衛した同ジムの坂田健史選手(28)と先に対戦するのが筋だとして、挑戦状を叩きつけることを明らかにした。

   興毅選手のパフォーマンスは、許される行為なのか。

   日本ボクシングコミッション(JBC)では、J-CASTニュースの取材に対し、興毅選手に対し処分が必要なのか検討していることを明らかにした。

「抗議の電話が一般から来ています。大毅選手と違って、興毅選手はライセンスも停止されていませんし、リングで激励したということですので、今すぐ大きな処分は考えていません。しかし、現在は、どういう経緯で上がったか検証しています」

   JBCによると、こうしたパフォーマンスは珍しいという。内藤選手より先に、坂田選手と戦うべきかについては、「筋論はそうかもしれませんが、興毅選手はWBC、WBA両方にランキングしており、本人の個人的な希望だと考えています」としている。

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