世界保健機関は18歳以下の日焼けサロン禁止を勧告
そうは言っても、「小麦色の肌が健康的」というのは、もはや過去の話だ。かつては、母子健康手帳に「日光浴」を勧める記述があったが、98年からは「外気浴」という表現に改められたほか、02年に世界保健機関(WHO)が発行したガイドブックでも、
「日焼けは、体が紫外線による被害を防ごうとする防衛反応だが、その効果は小さい。『注意信号』として考えるべき」
と、「日焼けは健康的」との見方を否定。また、03年のWHOの報告では、18歳以下が紫外線を浴びるとリスクが高いとして、日焼けサロンの利用を禁止することを勧告している。
もっとも、今回の「日焼け大会」の開催にあたっては、「特に紫外線対策はしていない」とのことで、
「別に色が黒くなくても参加できますし、実際、色白の人も沢山参加なさいます。ちょっとした遊び感覚でやっているつもりです」
と説明する。「気軽に参加してほしい」というのが真意のようだが、今後、健康面の影響を指摘する声もあがりそうだ。