「Perfume」の大ヒット中の新曲が、韓国の「東方神起」の曲と構成やメロディーが似ていることが話題になっている。プロデューサー側などでは、「参考にしたことは、一切ありません」としている。
「あぁ確かに似てるね」
女性3人組テクノポップユニットPerfumeのこの新曲は、「love the world」。2008年7月9日にシングルを発売するや、たちまち大ヒットとなり、オリコン14日発表のシングルチャートで1位になった。テクノポップでは史上初で、あのYMOですら成し遂げなかったことだ。
ところが、この曲は間もなく、別の面でもクローズアップされた。韓国の男性5人組歌手グループ「東方神起」が2004年に発表した曲「Drive」にそっくりだというのだ。実際に聴き比べてみると、イントロからの構成やサビのメロディーまで、確かに似ている部分は多い。曲調がシンプルなのも、そのような印象を持たせる一因になっているようだ。
ネット上でも、ニュースサイトや2ちゃんねるで、「あぁ確かに似てるね」「似てる印象は受けるが、パクリとは思えんわ……」などと論議になっている。
Perfume新曲の作曲などを手掛けたのが、サウンドプロデューサーの中田ヤスタカさん(28)。中田さんの所属事務所ヤマハミュージックアーティストのマネージャーは、J-CASTニュースの取材に対し、
「『メロディーが似ている』というネット上の書き込みは、拝見しています。しかし、Driveの曲が出る前に、すでに中田の中にあった音楽です。中田があちらの音楽を聴いているフシもまったくありません」
と言っている。
東方神起側「コメントすることはございません」
そのうえで、似ているという見方に対し、次のように説明する。
「やはり中田の分かりやすく覚えやすいメロディーがあるのではないかと思います。それだけ、聴いていただいているということで、中田は逆にポジティブに捉えています」
東方神起側からは特に反応はなく、トラブルも起きていないという。ファンらからメールや電話などもまったくないとしている。
レコード会社の徳間ジャパンコミュニケーションズの宣伝部でも、参考にしたことを強く否定する。
「似ているように聴こえるのは、たまたまです。先方やファンから特に反応はなく、このまま販売を続けます」
Perfume所属事務所アミューズのマネジメント担当者は、J-CASTニュースに、「東方神起の曲自体が分かりません。ネット上の書き込みは、全然見ていないので、似ているというのは初耳ですね」と話している。
一方、東方神起が所属しているエイベックス・エンタテインメントのプロモーション部では、取材に対し、「恐れ入りますが、今回の件に関してコメントすることはございません」と回答している。
なお、2ちゃんねるでは、東方神起の「Drive」が日本の女性歌手コンビ「パフィー」が1996年に発売した大ヒット曲「これが私の生きる道」と、サビのメロディーに似ている部分があるとの指摘が出ている。確かに、聴いてみるとそれを否定できないが、エイベックスでは、この件についてもコメントすることはないとしている。