カシミヤ混入率インチキ表示 なぜ生協は発見できなかったのか

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   中国製のカシミヤ製品の表示に、不正が相次いでいる。生協の製品が、カシミヤ混入率50%のはずなのに、本当は2~5%だったことも発覚した。安心を売りものにしている生協だけに、衝撃が走っている。

原料を販売する中国の整毛会社で不正があった?

HPではカシミヤセーターの誤表示についてお詫びしている
HPではカシミヤセーターの誤表示についてお詫びしている

   生協の連合会「日本生活協同組合連合会」がカシミヤ50%と表示して販売したセーター類に実際には数%しか含まれていないものがあったとして、公正取引委員会は2008年7月17日、「景品表示法」に違反する、と排除命令を出した。該当するのは通販カタログ「くらしと生協」で遅くとも07年9月頃から08年3月頃までに販売していた「ハーフカシミヤセーター・シリーズ」9品。販売価格は4990~6990円。日本生協連によると、同時期に販売した5万枚すべてを回収して、購入者には返金した。

   ホームページに掲載した謝罪文には、販売前に検査していたにも関わらず、不正を発見できなかった経緯が書かれている。

「本商品は取り扱い前に素材の検査を行い混率を確認した後にお届けしており、誌面、及び商品には『素材:カシミヤ50%・毛50%』と表示しておりました。しかし、本年3月に実施した在庫商品の再検査で、表示を下回るカシミヤ混率の商品が見つかりました」

   今回発覚した中には、なんと、カシミヤが2~5%のものがあった。50%とは手触りもだいぶ異なるはずだ。検品や梱包時に複数のスタッフが関わったと考えられるが、誰も気がつかなかったのか。

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